あおい (小学館文庫)

あおい (小学館文庫)

薬指の標本 (新潮文庫)

薬指の標本 (新潮文庫)


少し、本が読めるようになった。
小川洋子さんは、博士の愛した、、を読まずに初めてこの本を手に取った。
描かれるもの全てが細かく整頓されている。
黒が強調されて、他のどの色にも少しだけセピアが滲む風景。
その中で、人の心だけが揺らぎ乱されていく。
硬くて静かな文字たち。
映画で見た、博士の愛した、、で抱いていた印象とは随分違う。
いろいろ手にしてみて、最後に博士を読んでみることにします。