恵比寿天窓で夜の科学。


前回の天窓を逃したこともあり山田さんのライブは、けっこう久しぶりで、
やっぱりよく通る、甘く安心する声だ。
お酒ではなく、ココアであたたまりながら、星に輪ゴムを、ホウセンカ、を聞いて、
2年前に初めての聴いたライブから、これまでのことを思い返していた。


ライブの後で、友人と長く話した。
付き合いは短くはないほどだけど、頻度は少なく、こんなに近く、会話を交わしたことはなかった。
昔の彼女に対して感じていた印象とは違い、
今の姿は、やわらかく、奔放で、正直で、とても親しみやすく、
随分時間が経ったことと、彼女の変化と、自分にも少しだけの変化を感じた。
例えば、体があって、あたまがあって、地面に足をつけて立っていて、
昔いた場所から移動することで起こる変化があったり、
それにも駆け出したり、ゆっくり歩いたり、足あとや自分や回りに起こることも変わるし、
ただそこに立っていて思うことが変わる変化もある。
僕は、ただずっと立って、たまに座ってみたりして、過ぎるものを感じているのですが、
失礼かもしれないけど、彼女もそうしていたのかな、と思った。
彼女ほどは素敵に、確かにはできないけど、僕もそういう風にいい方向に変われる日が来るといいと思う。
普通に過ごしていたら、決してこんな風にケーキをつつくこともなかったし(そもそもケーキ好きじゃなかったし)、
こんな話をすることなんてなかった人だと思うと、
これと言った才能もない自分にも、面白い人と出会う才能だけはあるんじゃないのかな、なんて、
帰りみちにそんなことを考えていた。


初めて聴いた日に買った、rippleのCD。
2006.11.10のサイン入り。
次に出るCDにも、サインをしてもらおう。
なんて書いてもらおうかな。