案の定、昨日のお酒がばっちり残っていて、気分最悪の朝を迎える。
いや、気分は最悪ではなかった。頭痛最悪。
踝に痣が出来ていたり、きっと帰り道に自転車にぶつけたんだろう。
午前中から出掛けるはずだったのに、11時過ぎまで体を起こせず、
でも食欲はあって、バナナを食べ続けていた。
その間も、ひとくちひとくちに頭がひどく痛んだ。


午前中に予約していたのを午後に変えてもらって、
なんとか動くようになった体で軽く掃除を済ませて出掛ける。
歩くと、まだ少し頭が痛い。
どうしてもこの舞台を見る必要があって、
それは、つまらないと言っていた友人の言葉が本当かどうかを確かめるため。
確かに内容をさらっと追ってしまえば、それはすぐに言い終えてしまうようなお話で、
面白く説明するのはなかなかに大変かもしれない。
でも、そんなことは問題じゃなくて、こちら側に座って見ればわかるように、
まわりのお客さんを見てもわかるように、やっぱり単純に楽しい。
シーンや動きひとつひとつを見て、いろいろなことを感じて考える。
もちろんつまらないときはあるかもしれない。
でも、ここにはいいものが溢れてると思う。
世の中の暗い部分も、暗い色のまま角を落として見せてくれる。
だから感じやすくて、どんなものでも体を軽くして帰ってこれる。
この場所とそれぞれの舞台には、十分価値があって、
つまらなくてもすごくいい作品であっても、大きさの違いはあってもプラスの感情を意識してほしいなと思う。
そしてそれらが、作り手のたくさんの笑顔の過程で生まれる作品であってほしい。
半分は無意識の謙遜なんだろうけど。
だから今日は、安心しました。


舞台のあとに、らんぶるで本を一冊読み終える。
初めて来たけど、ここは広い地下の宮殿みたい。
思ったよりきれいなところ。
知り合いが何人か働いていて、言っていたとおり、素敵なボブの人がたくさんいた。
若い人からおじいさんまで、いろんな人が入ってはお話しして出ていって、
観察するのもおもしろくて、集中するのに少し苦労した。
異空間、また来たい。
こんどはパスタを注文しよう。


父の日だから実家に顔を出そうと思っていたけど、
日曜の夜をゆっくり過ごしたくて、結局戻らなかった。
ごめんね。また今度。
夏の夕暮れは忙しなくて、
帰りの中央線の窓から、7時を過ぎて駆け足で暮れてゆく街を眺めてた。


また地震


タイムカプセル

タイムカプセル

「たとえば、世界が無数にあるとして」に引き続き。
さらさらとした文章に、あっと言う間に読み終えてしまう。
日常の心を動きだけを追った作品は、本当に読みやすくて、
難解な作品の合間に、読み疲れた脳の隙間にすっと染み込んでくる。
他人が抱える不安に、安心する。
心の動きに同調する。
後世に大きな影響を及ぼす作品、ではないとしても、
こういう本は心地よくて、何冊かに一冊は手にとっている。



さくらんぼ。