年度末ということで、係からひとり退職する方が。
定年ではなく、海外で仕事をするためにここを辞めるという。
今日はひっきりなしに挨拶があり、大きな紙袋3つ分の花束とたくさんの贈り物。
1日では持って帰れなくて、明日も来るらしい。
それらは、その人の積み上げてきたもののほんの一部で、陽があたったところの温かさくらいのもの。
温かさは毎日なんとなく感じていても、太陽の存在の有り難さには、なくならないと気が付かない。
直前まで、仕事の都合で海外に行っていて、帰ってきてからすぐに風邪で入院してしまったので、残務が片付けられてなくて、退職の日だというのに0時まで残業。僕は僕でやることがあったのでお付き合い。
仕事の引き継ぎやたわいもない話をして、帰り際に「寂しい思いをしなくて助かったよ。ありがとう。」
寂しいのはこっちだったんだ。
そんなことは言わないけど。
感情があふれて涙するのなら、心は水でできているんだろう。


電車がなくなったので、中野坂上から夜道をちらちらと歩く。
夜の割にはさわがしい。