katsuwo112007-01-01

いつもは夜に来て夜中帰るというかんじで、こんなに長いこと(特に昼間に)地元にいるのは久しぶりなので、時間を過ごした場所を回ってみることにした。
小さい頃遊んだ公園、いじめっ子に追い掛けられて走って帰った道、昔住んでいた家、小さく古くなった小学校。空がぐるぐる回って、どっと感情が浮かんできた。記憶って自分でも全然分からない場所にしまってあるものなんだな。薄れながらも消えることはなく、もしかして、今までの全てが収まってる? としたら、とても安心。ここに来れば、昔の自分にも友達にも好きだった人にも若かった頃の親にもいつでも会える。ああ、なんて素敵な遊び。じっと座っていろいろ思い出していたい。


川沿いの散歩道も好きで、今日は鳥が飛び立つのをずっと見てた。水に浮いた鳥は、勢いもつけずに羽の力だけで飛び立つんだよね。どうも信じられない。ふしぎー。


知っていたはずの街も過去のものになって、見ていないところから少しずつ抜き取られていくけど、小さくなって新しいものに変わっていくこの街に、ちょっとでいいから鍵を残しておいてください。自分の生きていた時間が消されていくような気がして、とても寂しい。


浮かんだ記憶を忘れないように誰かに確認したかったけど、正月の忙しい最中にそれは難しい。
空いた時間には映画。

ビッグ・リバー [DVD]

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オダギリさんは、日常の隙間にいてその異彩を放つからこそいいんじゃないの。
ちょっと普通だった。
そして、ジャケットにアリがいないのは、ちょっとひどいんじゃないか。これから。