随分と時間があいてしまって、もう忘れていたはずの気持ちに突然火がついて、
また人を好きになった。


考えたいことも、考えたくないことも増えて、
とても不安定で、いいことばかりではないけれど、
僕もまだ生きているんだ、と思った。


恋=人生、なんてことを言う奴とは一生友達になれなそうだし、
そんなことを言うつもりもなく、当然そういう意味でのことではなくて、
眠っていた感情の芽生えや、確かな変化や、意外なほどの幼さが、
扉の外に連れだしてくれて、眩しい陽と新鮮な空気を与えてくれる。


そんな時に、ふーっと息をはいて、生きてるんだ、と感じたりします。


扉の中だって、今でも十分に過ごしやすいんだけど。


読了。
カンガルー日和村上春樹
「対話篇」金城一紀
きいろいゾウ西加奈子