肌寒い、雨の週末。
疲れがたまっていたようで、何時間でも眠れそう。
筋肉がどんどん緩んでいく。
体が溶けていく気がする。


8時過ぎに起きて、洗濯だけして、また眠る。
GAIA食堂にご飯を食べにいって、返すはずだったジャニスのCDを忘れて、戻って、また眠る。
6時頃起きて、CDを返して、久しぶりの神保町を散歩して、
ヘッドホンをして三省堂で本を眺めていたら、いつの間にか閉店時間が過ぎていて、まわりに誰もいなくなっていた。
帰りに、ぶらじるでコーヒー豆を挽いてもらう。
夕飯は家で作ろうと思っていたけど、雨のおかげで空いていたオトノハに寄って済ます。
はなの下で合わせていた手の先から、石けんの匂いがして、
石けんなんて使ってないから、どこで匂いがついたのかわからないけど、
むかし、石けんの匂いがすると言ってうれしそうにしていたことを思い出した。
窓の外を眺めながら、小さな巣で雨音の夜を過ごすツバメたちのことを考えていた。


1人で過ごすのが、しっくりくる日。
心を静めて、自分のまわりに描かれる波紋を想像する。
1人の時間があって、たまに人といる時間もある。
この時間の割合が、いつまでもある訳ではなくて、
たった今過ぎてしまった時間とすぐ先に控えている時間の間に思いを巡らすことができること、
喉の渇きも足の冷たい感じも、ただ思いがあるだけじゃなく、
まわりの環境とともに実在していると感じられることがとても貴重だと思うから、
誰かのために過ごすことが自分の幸せになったり、
この先に続く未来がどんなにやわらかいものだったとしても、
それを羨むことはないし、今とそれとは別なもののような気もするから、比べること自体、違うのかもしれない。