古本カフェ代々木上原 hako gallery


ランチ。
グラタンだったりブルスケッタだったり、酒粕が随所に使ってある。
大豆のお肉の味が、実はすごい好き。
今回のスペースがこれまでよりゴージャスな雰囲気なせいか、ランチもお洒落な味がした。


夜はおそば。
手打ちのおそばは澄んだ味がして、キラキラしてた。
おつゆものどに閊えるようなとがった味が全然なくて、
残った分も飲んでしまったら、そば湯の分がなくなってしまった。。
きのこと豆と葱かな、天ぷらもいくらでも食べれそうなくらいおいしかったです。


考えながら食べられるごはんっていいね。
ごちそうさまでした。
また明日も楽しみです。



起きたらすごいいい天気で、夜のうちに部屋に干しておいた洗濯物をベランダに並べる。
植物たちも太陽と一緒に呼吸する。
鳥がないてる。


お昼に代々木上原の古本カフェへ。
御茶ノ水は木なイメージのあたたかな雰囲気だったけど、
hako galleryはシックな色使いでゴージャスな感じ。
ちょっといいかも。これからもここを使うのかな。
高木さんが覚えてくれてて、迎えてくれた笑顔がまぶしい。
id:yoshioさんとご一緒させてもらってランチ。
あんまりしゃべれなくてごめんね。
丸太みたいな犬がかわいかった。


夜までは時間がたっぷりあって、今日は仕事に行かないと決めていたので、
無計画に思うままに過ごすことにした。
原宿で洋服を見て、やっぱり明るい色ってむずかしくて、
自由が丘へ、イシイリョウコさんの展示を見に行って、
道を教えてくれたnatural laundryの店員さんたちはとてもきれいで優しくて、
ぜったいまた見に来ようと心に決めて(ぜひ買いに行ってあげて!)、
玉川屋というお米屋さんのおにぎりがすごいおいしくて、
少し雪がちらついて、
いつもの眼鏡屋さんでレンズを注文して(1.0→0.4になってしまった。。道理でスクリーンが見えない訳だ)、
見たい映画には時間が合わなくて、本を買って、アンノンで閉店までの3時間を読書。
tico moonがちらちら流れてた。


アンノンでは、「人のセックスを。。」を読み終えた。
ここのところ川上弘美さんばかり読んでいたせいか、ストレートな表現に幼さを感じた。
その分読みやすかった。
磯貝君は自分と同じようなことを考えていて、ここに書いていることと雰囲気が似てる気がした。
あからさまな嫌悪感ではないけど、読んでいてあまり気持ちのいいものじゃない。
特別なんて思っていない、でも作者によって象られたキャラクターが自分と同じようなものであることに、
自分が、偽物というか、作り物というか、とても空虚で軽薄なもののような気がして、
どんどん影が薄くなっていくような、そんな気持ちで満たされた。


閉店が近くなって、僕と、ひとつ空けて座っている人の2人になった。
同じころに入って、ずっと雑誌を読んでいるその人は、どんなことを考えているのか聞いてみたくなった。


原宿をあとにして、代々木上原に戻る。
少し早めについてしまったので、すっかり街灯に染まった通りを少し歩いて時間をつぶす。
代々木上原の街は、この通りを通るのは数年ぶりで、
同じ道を歩いていたら、昔のことを思い出した。
もう3年。
ちょうど3年前の今頃だった。
ここを歩きながら話した内容は今でもなぜか覚えてる。
緒川たまき、ハンバートのアカペラライブ、つげ義春川上弘美、、
この建物の前ではこんな話を、書いてみるとあんまり格好いいものじゃないけど、、
短かったその一瞬一瞬がすごく特別で、
物覚えの悪い自分にも、心に焼き付いてしまう瞬間があることにじんわりした。
あー、生きてるなあって。
ずっと忘れないでおきたい。
そして、消えないくらいの思い出になる出来事に、また出会えるといいね。


駅前の古本屋さんは、相変わらずのセレクトの良さで、まるで大人の恵文社
魚喃さんのblueを購入。
前に来たときと同じように、番台で犬がまるくなって寝ていた。
ほんと変わらない街。