朝。


May the happiness visits at your table.


大切な人から、誕生日の贈り物をもらった。
予想もしてなかったから、すごくびっくりで、朝からそわそわした。
うれしかった。
負けないくらいのおいしいパンを買ってこないと。



昼。
tokyo.soraを見ながら、玄米餅をいれたおみそ汁を食べる。
自分の気に入ってるところを挙げるとすれば、しっくりくるおみそ汁が作れること。
その時々の気分で適当にしてるものの、塩分もおみその味も、だしの具合もちょうどよくて、
高級な和食店よりも、実家で出てくるおみそ汁よりも、自分で作ったのが好き。
独りよがりな味ではあるけど。


tokyo.soraは、郁乃ちゃんが見たくて久しぶりにまわした。
4月に郁乃ちゃんのライブがあるんだけど、今どんなふうなのか、会うのがこわくてチケットが買えない。
画面の中では見られるのに、もやもやとした姿が浮かんでこわい。
会いたいのに、こわい。


西島さんのはぐのシーン。
セックスはしたくないけど、誰かに抱きしめられて、抱きしめて、背中をぽんぽんたたきたい。
繋がりはこわいけど、ぬくもりと優しさは大切で、そして飢えている。
いいとこ取りで無責任。
でも、失うのも、気持ちが変わることを畏れるのも、
変わったことに絶望するのも、もう嫌だから。


2時間の映像に、ぼーっと思いをとばしていたら、お昼もとうに過ぎていた。
お昼ごはんは、もらったケチャップでナポリタン。
おいしい。



夕。
GAIAでクッキーを買って、古瀬戸に行きたかったけど、
休日は珈琲のお兄さんがいないことを思い出して、お店を覗いたら案の定休日の女性2人だったから諦める。
AMULETで、ロシア風ケーキとチャイを頼んだ。
関西から来たらしい2人のお客さんの話が面白くて、こっそり聞いていた。
これこそは、という関西弁で、イントネーションになごむ。
ちいさなツバメの巣とねずみの作品に感動して、九段会館へ。


九段会館は仕事の歓送迎会等々いろいろお世話になってるものの、ライブのハコとしてはあまり好きじゃない。
広めの座席ありな分、ステージから遠いし、いまいちのりきれないし、広すぎるし、
ステージが見せ物な気がして、全然入っていけなかった。
あやのちゃん、あんなに感動していたのに。
もうファンではいられないかな。
始終気持ちが入っていかなくて、そんなときの自分は妙に冷静で、つまらない判断ばかりで、
悲しいままに会場をあとにした。


失うとわかってから急に欲しがる自分は、とても卑怯だ。
こんな感情がわいてくる自分が大嫌いで、嫌いだからどうしようということもなくて、
とにかく消して、平たくして、なにもなかったように塗り固めておくから、きっとこの先も、何も解決はしない。


大粒の雪が、みるみる体を白くして、眼鏡にもつもるから外して。
何も見えないことは大して困らない。
見たいものが見えないことが、困る。


夜。


砂の影ユーロスペース


渋谷駅から、意外と距離のあるユーロスペース
着く頃には雪ですっかりすぶ濡れになってしまって(折りたたみ持っていたのに面倒だから差さなかった)、
受付のお姉さんのつぼにはまってしまったらしく、ひどく笑われた。
嫌な意味じゃなくて。
面と向かって笑われるのもすごい久しぶりで、悪い気はしないものだ。


前から見たかったこの映画。
江口のりこさんが、たまらなく好きなのだ。
彼女の、なにもかもが内側にしまい込まれてる雰囲気がとても魅力的。
研ぎすまされた音も、8mmの粗さの強弱も、荒んだ心にざくざく刺さる。
今日の1日の終わりにはしっくりな映画。
23日のトークイベントも行きたい。
meriiちゃんはどこに出てたんだろ。
心当たりはあるけど、今度はそこを狙って。


荻窪の帰ると、雪は止んでしまっていて、道路のシャーベットみたいで、
明日の朝にはきっと凍っているんだろう。
早く走りにいきたいのに。