朝の薄暗い部屋で、寝たふりをしながら、お別れをした。


さようなら、優しい未来。
過ぎた夢。


大事な時間を止めてしまって、悪かった。


何もかもがこわくて、臆病で、
背負うことも、心を見せることも、
これまでも、これからも、きっとずっとできやしない。
最悪な自分は、最悪のままだった。
だから、悲しいことなんてなにもない。