くもりの富士急ハイランド
テーマパーク。
遊ぶための大きな構造物たち。
そういうものに対する感覚を随分鈍らせて過ごしていることを感じて、
驚きやわくわくするような感覚を少しずつこぼしながら年をとっているような気がした。
大きなものが小さく見えて、小さな子どもたちがとてもかわいらしく、強い存在感を感じた。
もうここは、自分のために用意された場所ではないし、自分が楽しむために来る場所ではないんだろうな。
一緒に来た人たちの姿をずっと眺めていた。
そうして同じ時間を過ごすことが大事に思えた。


ここに好きな人と一緒に来れたら、どんなに楽しいだろう。
ここじゃなくたっていいんだけど、変わる表情を眺めていたいな。
それができたらどんなにいいだろう。


暗くなりはじめた頃、きらきら光りながら、広がって回転するブランコがすごくきれいだった。