装丁が目に止まって、手にした作品。
やってくる本は、どれもしっくりと今の自分を吸い込んで、
いい出会いだと思うのと同時に、嘘ばかりの現実に戸惑いを覚える。
こぼした言葉はどれも本当の意味を成さなくて、沈黙のまわりに言いたいことが回っていて、
でもそれはどうしても、きっとずっとわからないまま。
嘘になるくらいなら、ずっとだまって過ごせたらいいのに。


たとえば、世界が無数にあるとして

たとえば、世界が無数にあるとして