ハミガキをしながら

こうやってひとり暮らしをしていると、初めは「地に足付けて」なんて思っていたけど、今となっての自分の家がどこにあるのかはっきりとわからない感覚とこのしょうもない状態に戸惑うね。

家具も揃わない状態で蛇口から水を流して口をゆすいでたときと、今の口をゆすいでる瞬間が繋がって、あの頃はなにも見えずにお泊まり感覚のつかみどころのないひとり暮らし感で日々を過ごしていたけど、今となってはここは部屋で家ではなく、かといって実家の家という感覚すら遠くなって、実は失ったものばかりで、さらに気付きもしないものまでこっそりたくさんなくなってるんじゃないかと、空しく、こわくなった。
お金とか、流れた時間とか、家族との時間とか。
そしていま、僕のまわりにあるものはなんなんだろう？
よく見えないけど。
どこに行ったの〜。みんな帰っておいで〜。

なんて書くと、また暗くなったって言われちゃうんだろうなあ。
もとから暗いとこ満載なんだよ〜だ。
まあ、そのうち見えるようになって、それが自分をどう変えたかもわかるようになるかな。
今日はわからないので、あったかくしていいうたを聴いてたくさん眠ろう。